2024.02.04
脂漏性による脱毛について考えます
脂漏性疾患
皮脂腺の乱れから痤瘡桿菌の異常増殖からのマラセチア菌(真菌)が原因菌です。痤瘡桿菌とは皮脂腺の中に生息する人間にとって無くてはならない尋常菌、一方のマラセチア菌は常在菌です。皮脂腺が乱れる原因としては洗浄不足や過剰洗浄、美容薬品、ホルモン、生活の乱れやストレスなど多岐にあります。以前は男性に多く見られた皮膚疾患でしたが最近は女性にも多く見られます。
脂漏性による美容被害はとても多く頭皮臭やベタつき湿疹や炎症から脱毛にまで及びます。
皮脂腺を健やかにするには先ずは清潔なことです!!『毎日お風呂で洗っていますよ〜』
でも洗浄力が合わなければ肌の清潔にはならないのです。特に頭や顔はお化粧をしている事が多いですよね?
最近のヘアー剤は手触りや香り重視、コーティング効果の高いものが選んでいませんか?
これらは髪の化粧であって頭皮にとっては汚れなのです。効果の持続性を優遇すれば反面では落ちづらいのが喜ばれます。
また最近では自然派として湯シャンという洗剤を使わない事が体にも地球にも優しいのだ!という理論をよく聞きます。しかし旦那のワイシャツに洗剤つけずに洗っていては黄ばみますよね?タンパク汚れは水では落ちません。
それに頭皮の天然汚れだって単純ではないですよ〜その上に合成化学物質(化粧品)の汚れと混ざって汚れたクリームが乗っているのです。それらが水道水での湯シャンで十分と言うのは無理があるかと思いますね?
確かにカレー皿とは違って(笑)皮膚には解毒能力が備わっていて洗えなくても汚れを中和する皮膚の防御機構が働きます。
ホームレスのおじさんがお風呂に入ってなくても皮膚疾患や脱毛症にならずに居られるのは皮膚免疫が働いている証拠でしょう。
しかしこの解毒システムにも人それぞれに許容量がありもともと皮膚の弱い人は許容量が小さいのです。また、大きな許容量を持ってたはずの私は皮膚は強いと思って合理的な落ちづらい化粧品の洗い方を間違い、いつの間にかはトラブル肌を作り上げてしまった(トホホ…)
よく歳を取ったらさぁ〜アレルギーになっちゃったのよ。と言われますが?特に頭、顔、手などの場合の多くは自身で作り上げたトラブル肌が正しいのです。私のように
脂漏性のトラブルは脱毛にまで至る事を多くみます。円形脱毛症のようにツルツルになる訳では無いですが、毎日不安になるほどの脱毛量の多さに泣けてくるほどです。
最初に間違いやすいのは脂が多いからとて洗浄力の強い洗剤を選んだり、よく見る脂性用のアルコール成分的な消毒効果のある洗剤を選ぶことは大きな間違いです。まずは頭皮を荒らしてしまう不飽和脂肪酸を作り出す狂った皮脂腺の回復が先なのです。
理学美容とは乱れてしまった皮膚の防御機構を守ためのケアーとして開発された美容法です。慢性してしまい治療しても繰り返す皮膚に必要なのは薬だけではなく併用するケアーが一番大事なのです。